【1日でマスター】
設備の投資採算性
《WACCとペイバック法・NPV法・IRR法》
財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の基本原理も
講座概要
設備の導入にかかる初期投資額が10億円、その設備から生み出される毎年の税引前利益が1億円の場合、あなたはその設備投資を実行しますか。それとも断念しますか。計算の前提条件にもよりますが、実はこの投資回収年数はそれほど長くありません。
今回は、「割引率WACC(ワック)」の考え方と投資採算性・事業採算性の評価手法「ペイバック法(投資期間回収法)、NPV法、IRR法」について講義します。また、その講義の中で、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の仕組みについても講義します。
《期待される効果(習得できるスキルなど)》
- 設備投資の採算性評価手法を1日でマスターできます。
- 併せて、会社の財務諸表の仕組みもマスターできます。
- 本講義は、会社のM&Aなどにも応用できます。
- 経営センスやコスト感覚を磨くことができます。
《主な受講対象者》
- プラントエンジニア、システムエンジニア、メカニカルエンジニア、建築エンジニアなど
- 事業部、工場・研究所、企画、経理・財務 (設備投資に関係する方)
- 大企業から中小企業・零細企業までの経営者・経営層
- スタートアップ企業、ベンチャー企業、これから会社を立ち上げられる方
- プロジェクトマネージャー、プロジェクトメンバー
- 投資採算性や事業採算性に興味がある方
- 財務諸表の基本をマスターしたい方
- その他、本講義に興味がある方
《受講の際の持ち物》
- 講義の途中で、適宜、演習を行います。
- 受講者の方は、累乗計算ができる電卓をご準備ください。
《セミナープログラム(予定)》
1.本日の主テーマ:「あなたはこの設備投資を実行しますか?」
1-1.「例題」 (これから投資採算計算をマスターするために)
1-2.「前提条件」 (例題を解くために)2.減価償却とは
2-1.「減価償却」とは
2-2.「耐用年数」と「法定耐用年数」
2-3.「定額法」と「定率法」3.損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書
3-1.「損益計算書」とは
3-2.「貸借対照表」とは
3-3.「キャッシュフロー」とは
3-4.「営業活動によるキャッシュフロー」とは
3-5.「正味運転資本」とは
3-6.「投資活動によるキャッシュフロー」とは
3-7.「財務活動によるキャッシュフロー」とは
3-8.「フリーキャッシュフロー」とは
3-9.「キャッシュフロー計算書」とは4.[演習] 投資採算計算 (フリーキャッシュフローの計算まで)
5.[蛇足] 世界の法人税
6.EBIT(イービット)とEBITDA(イービットディーエー)とは
6-1.「EBIT」と「当期利益」
6-2.「EBITDA(イービットディーエー)」とは
6-3.「投資採算計算の通説」7.割引率とは
7-1.「単利(たんり)」と「複利(ふくり)」
7-2.「現在価値」から「将来価値」への換算
7-3.「将来価値」から「現在価値」への換算
7-4.「割引率」と「DCF法」
7-5.「年金現価係数」と「資本回収係数」8.[演習] 投資採算計算 (フリーキャッシュフローの現在価値の計算まで)
9.WACC(ワック)とは
9-1.「加重平均」と「WACC(ワック)の定義」
9-2.「負債コスト」とは
9-3.「借入(かりいれ)」と「社債」
9-4.「節税効果」とは
9-5.「株主資本コスト」とは
9-6.「資本資産価格モデル(CAPM)」
9-7.「倒産しそうな企業」のWACC10.投資採算計算と投資判断
10-1.「投資回収期間法(ペイバック法)」による投資判断
10-2.「正味現在価値法(NPV法)」による投資判断
10-3.「内部収益率法(IRR法)」による投資判断
10-4.「複数のプロジェクト」から最適案を選ぶ方法
10-5.「内部収益率法(IRR法)の短所11.[演習] 投資採算計算 (投資回収期間、NPVの計算)
12.[補足] 投資採算計算 (IRRの計算手法)
13.フィージビリティスタディとは
14.最後に
※ 当日はカリキュラムが多少変更になる場合がございます。本件、ご了承下さい。
※講師・受講者間でコミュニケーションをとりながら進めさせていただきます。マイク、カメラを付けたPCでご参加ください。
※課題演習に、表計算ソフトを使用します。必ず、表計算ソフトをインストールしたPCでご参加ください。標準実施時間 5時間+休憩1時間
《その他》
【複数名受講割引あり】
同一企業様から複数名同時にお申し込み頂くと、人数に応じて下記割引が適用されます。
[2名様⇒20%、3名様⇒30%、4名様⇒40%、5名様以上⇒50% の割引となります]
講師プロフィール
池田 和人(いけだ かずと)
池田和人技術士事務所 所長
技術士[総合技術監理部門]/ 技術士[化学部門 (化学装置及び設備)]
エネルギー管理士 / 化学工学技士 / 公害防止管理者 (大気一種)
高圧ガス保安管理者(甲種化学)/ 高圧ガス保安管理者(甲種機械)/ 危険物取扱主任者(甲種)
化学企業で、プラント設計、プロジェクト業務、生産技術、技術ライセンス(技術輸出)などに長年携わり、現在は「池田和人技術士事務所」の所長として幅広く活動中。憲法・法律・経済学・国際情勢・近現代史などにも明るく、「魅力あふれる技術人材の育成」に尽力されています。
【公益社団法人日本技術士会】 化学部会 副部会長 / 中部本部 化学・金属・繊維部会 部会長
【代表論文】 『社会の知力を高めるために』 [月刊技術士 2019年4月号] (人材育成論)
【表彰 】 公益社団法人日本技術士会 『会長表彰』 受賞 [2021年6月]