設計意図を正しく伝えるための寸法公差攻略!
やさしい図面の書き方 寸法公差編
講座概要
設計図面には、誰が見ても同じように形状と意図が読み取れるよう描く技術が求められます。
このようなスキルが不足していると、自分の設計意図と異なる部品が納品され、修正を要したために、担当製品がとんでもないコストアップと納期遅延となってしまう恐ろしいトラブルを引き起こします。
本講座は、機能の重要性を表す寸法公差やはめあい公差、表面性状記号の描き方を中心に、1日で図面上の意図を表現する力を養います。併せて、公差計算の基本的な考え方も紹介します。
いまさら聞けない基礎知識を、今きっちりモノにすることが、どこにでも通用する真の設計力のカギとなります。
製造現場のグローバル化が著しい今だからこそ、国際的にも通用する設計力をつけ、手戻りの無いコスト競争力をつけていきましょう!
期待される効果
- 寸法公差を中心に、設計意図をより適切に図面に反映できる
- 実践的な公差計算スキルを基礎から学べる
- 寸法公差の概念に配慮した検図のポイントが理解できる
- 適切なコストでの部品作製を目的とした作図ができる
主な受講対象者
- 設計・製図歴2~5年目程度の方
- 図面を検図し、部下を指導しなければいけないリーダー
- 今よりスキルアップしたいCADオペレーター・トレーサー
- 製図の基礎を改めて習得したい方
受講の前提となる経験・スキル等
- 本講座は、受講者様の応募状況に応じて、グループワークを行うことがあります。
- 本講座を受講する前提となるスキルは「初心者向け やさしい図面の書き方<Level0>最新JIS製図と図解力完成」でおさらいしています。
上記講座を予めご受講いただくことで、本講座の理解がよりスムーズとなります。
- 日本アイアールの体系化された機械製図研修「ドラトレ」シリーズはこちら
受講の際の持ち物
ワークシートにフリーハンドで作図する演習を行います。
筆記用具、4色ボールペン、電卓(スマホ可)をご持参ください。セミナープログラム(予定)
1,サイズとサイズ公差の関係
1-1, 2016年の改正JISによるサイズ公差と幾何公差の使い分け
1-2, 実力診断テスト(自己採点、○×クイズによる現状知識の確認)2,.サイズ公差の表記と使い方
2-1, 意外と誰も知らないサイズ公差記入のルール
2-2, 代表的な機械要素と設計テクニック
2-3, サイズ公差値の決め方・考え方(上限値と下限値)など3, はめあい公差と表面粗さ
3-1, 世界に通用する公差クラス記号の意味と使い方
:はめあい公差記号の意味、公差等級と公差域クラスの関係など
3-2, 表面性状記号の意味と表し方
3-3, 寸法公差を使う代表的な機械要素の設計テクニック4,公差計算の基本的な考え方
4-1, 一部品内の公差計算の考え方
4-2, 複数部品間の公差計算の考え方(累積公差)
4-3, 公差計算をしているのに効果が得られない理由5,まとめ
5-1, 実力診断テスト(自己採点:○×クイズによる習得知識の確認)
5-2, 質疑応答標準実施時間 6時間+休憩1時間
その他
※テキストとして使用する、製図教育の第一人者である 山田 学 氏 の著書
『図面って、どない描くねん!第2版』(日刊工業新聞社)をプレゼントいたします。
(本セミナーシリーズ通して弊社にお申し込みの方で、お1人様につき1冊限り)
当書籍や教材の送付先について、本セミナー受講料請求書の送付先(お申込時の住所)とは別の住所でご希望の方はお申しつけください。
講師プロフィール
今井 誠(いまいまこと)
日本アイアール株式会社 技術コンサルティング部
株式会社リッジリフト 代表取締役社長
やなか技術士事務所 代表
日本技術士会(正会員)、千葉工業大学技術士会(理事)
技術士(機械部門)、応用情報技術者、エックス線作業主任者、研削といし特別教育、
3次元CAD利用技術者試験2級、3Dプリンター活用技術検定 など
大学卒業後、機械系メーカーや特許事務所を経験の後、2020年に「やなか技術士事務所」代表として独立。
型彫放電加工において、微細深穴加工、超硬材や脆性材の加工技術の開発を行うとともに、型彫放電加工においてネックであった生産性の低さを、電極の成形時間及び再整形時間に着目し、WEDG法(ワイヤー放電加工の一種)を活用することでこれらの時間を短縮し、生産性の向上を図る。WEDG法を導入するにあたっては、型彫放電加工機に設置するためのWEDG装置を発案、設計、製作、評価までを一貫して担当している。
また、工業用ダイヤモンド、サファイア等の工業用宝石の加工方法等の開発経験から、幅広い 加工技術及び社内加工設備の設計、試作、評価までの製造技術全般を得意としている。
近年では、3Dプリンターに着目し、FDM型及びSLA型の3Dプリンターの導入経験及び3Dプリンターについて広く知識を有しており、企業等における3Dプリンターの導入支援を行っている。