- このイベントは終了しました。
2024年2月7日開催
アイアール技術者教育研究所 公開セミナー
【プラント設計時のリスクアセスメントの流れを1日でマスター!】
HAZOP、LOPA、FTA、ETA、FMEA
(PHA、PFD/SIL、SIF/SISも)
講座概要
プロセスのリスクアセスメント手法には、定性的手法と定量的手法があります。
最近は、まず定性的手法で危険源を特定し、これに基づき定量的手法で追加的な防護策の要否を決めるのが基本です。
例えば、欧米では、HAZOPで危険源を特定し、LOPAでリスクの発生頻度を求めるという最低でも2段階でリスクアセスメントを行う丁寧な手法が定着しています。実務上はこのように複数の手法の本質を理解し、組み合わせて実施しなければISO等の規格を満たせないというのが常識となっています。
一方、日本ではこれら欧米の情報の流入速度が遅く、HAZOPにこれからチャレンジされる方も多いでしょう。
現状ではプラント関連企業や化学メーカーを中心にこれらの手法が取り入れられているとしても、これらは複数の手法の本質を熟知して初めて、効果的に組み合わせて用いることができるものです。
各手法の使いどころを理解することが難しく、いくつかの手法を取り入れてはみたけれど、活用しきれておらずお悩みではありませんか。
また、今後の日本では欧米主導のISOに追随する形で、LOPAがJISに取り入れられるであろう流れが濃厚になっています。
現時点でHAZOPとLOPAのつながりをしっかり理解し、使いこなせるようになることが、国内外でも競争優位に立つためのカギとなるでしょう。
本セミナーでは、初めてリスクアセスメント手法を学ぶ方でもアセスメントの全体像が理解できるように、HAZOPとそれに続くLOPAの使用方法を教授します。また、HAZOPと合わせてよく使われ、今後リスクアセスメント手法として主流になるであろうFTA、ETA、FMEAの手法もあわせて、簡単なプロセスを例にとった演習と丁寧な質疑応答を行いますので、実務に初めて取り入れる段階でのモヤモヤや不安感を1日で解決します。
さらに欧米で普及しているSIL(安全度レベル)の考え方やSIF(安全計装機能)/SIS(安全計装システム)への適用方法も説明します。
<受講者様の声>
- ETA,LOPA,SIFについては初めて触れた言葉だった。
- HAZOP、LOPA、FTAなどのそれぞれの考え方など判りました。弊社での進め方の参考になりました。
- FMEAの実施方法、LOPAの手順を初めて学ぶことができた。
主な受講対象者
- プラント設計部門、安全環境部門、生産技術部門、現場スタッフや運転員、研究部門、試験部門
- プラント設計に関するプロジェクトマネージャー、プロジェクトメンバー
- プラント設計のリスクアセスメントに興味がある方
- プラント設計のリスクマネジメントに興味がある方
- その他、本講義に興味がある方
期待される効果(習得できるスキルなど)
- 今後プラント設計時のリスクアセスメント手法の主流になるであろう『HAZOP、LOPA、FTA、ETA、FMEA』について、1日でマスターできます。
- 『PHA(プロセスハザード分析)』、『PFD/SILの考え方』、『SIF/SIS』についてもマスターできます。
セミナープログラム(予定)
- リスクアセスメントの総論
- 「定性的リスクアセスメント」とは
- 「定量的リスクアセスメント」とは
- HAZOP
- 「PHA(プロセスハザード分析)」と「HAZOP」
- 「HAZOP」の演習と解答
- LOPA
- 「LOPA」の総論
- 「起因事象」と「助長事象」
- 「IPL(独立防護層)」の特定
- 「起因事象の発生確率」と「防護機能の失敗確率」
- 「PFD(Probability of failure on demand)」とは
- 「SIL」そして「BPCSとSIF/SIS」
- 「LOPA」の演習と解答
- 「LOPA」についての補足と応用
- FTA
- 「FTA」と「ETA・FMEA」の本質的違い
- 「FTA」の総論
- 「FTAの演習問題」の前提条件
- 「樹形図」の作成演習と解答
- 「発生確率と失敗確率」の記入演習と解答
- 「本質安全設計」とは
- FTA
- 「ETA」の総論
- 「ETA」の演習と解答
- EMEA
- 「EMEA」の総論
- 「EMEA」の演習と解答
- 最後に※ 当日はカリキュラムが多少変更になる場合がございます。本件、ご了承下さい。
標準実施時間 6時間+休憩1時間
- リスクアセスメントの総論
講師プロフィール
池田 和人(いけだ かずと)
池田和人技術士事務所 所長
技術士[総合技術監理部門]/ 技術士[化学部門 (化学装置及び設備)]
エネルギー管理士 / 化学工学技士 / 公害防止管理者 (大気一種)
高圧ガス保安管理者(甲種化学)/ 高圧ガス保安管理者(甲種機械)/ 危険物取扱主任者(甲種)
化学企業で、プラント設計、プロジェクト業務、生産技術、技術ライセンス(技術輸出)などに長年携わり、現在は「池田和人技術士事務所」の所長として幅広く活動中。憲法・法律・経済学・国際情勢・近現代史などにも明るく、「魅力あふれる技術人材の育成」に尽力されています。
【公益社団法人日本技術士会】 化学部会 副部会長 / 中部本部 化学・金属・繊維部会 部会長
【代表論文】 『社会の知力を高めるために』 [月刊技術士 2019年4月号] (人材育成論)
【表彰 】 公益社団法人日本技術士会 『会長表彰』 受賞 [2021年6月]