計装技術者のための実践設計講座Ⅰ
《計装一般 基本設計編》
セミナー詳細
セミナーについて
計装は、プラントや工場が高度な機能を保持しつつ、運転・管理の自動・省力化や効率化を図りながら安全に稼働させるために重要な技術です。
しかし、計装は電気設備や機械など他の技術と比較して目立たない、裏方の技術で隠れた存在です。そして、専門書や世間一般に認知されているガイドラインも少なく、計装専門の会社などで計装技術に長年携わらない限りは、計装技術を真に理解・習得し、実践していくことが難しい技術です。
そこで、初級計装技術者のみならず、専門技術は計装ではないが、計装を理解しなければならない電気、機械、化学、その他の技術者の皆様ために、計装設計に焦点を当てた、シリーズ化の実践設計講座を開設することとしました。
本講座はその第1弾です。
計装とは何か?計装の意味と目的から始まり、計装の基本である計器の説明、計装設計図書を解読するための知識まで、計装設計を行うための基本知識の習得を目的とします。
また、各章で演習も行いますので、計装技術を深く理解したい方にお勧めいたします。
期待される効果
- 計装初心者が計装について概要を理解できるようになる(納得できる)
- 他分野の計装専門ではない技術者が計装基本技術を身に着けることで、自分の技術の向上を図れるようになる
主な受講対象者
- 初級計装技術者(入社3年目まで)
- プラント、工場建設またはろ過器、遠心分離機などの現場装置開発に携わる電気、機械、化学、その他の技術者
セミナー内容
1.計装とは
1.1 計装という名称と計装が存在する意味
1.2 計装が必要とされる目的
1.3 計装技術の分類
1.4 演習 あなたの身の回りの計装を考えよう2.計器
2.1 計装の基本「計器の種類」
2.2 計器の計測原理(温度計、圧力計、差圧計、レベル計、流量計、その他)
2.3 計器選定と手配の留意点(レンジや計測範囲、オプションの考え方)
2.4 演習 計器を選定・手配してみよう3.計装用記号
3.1 JISに基づく計装用記号の重要性
3.2 基本記号(標準の文字記号や図記号とは)
3.3 詳細記号(TAGNo.とは)
3.4 プロセス系統図”P&ID”とは(P&IDからプロセスを知ろう)
3.5 演習 P&IDを読み解こう*演習はEXCELのシートに記入していただきます。
講座を受講される方は、EXCELの準備をお願いいたします。
その他
- 本セミナーは事前演習が必要なため、開催日の2週間前に申込を締切いたします。
講師プロフィール
阿部 修一(あべ しゅういち)
阿部計装技術士事務所 代表
技術士(電気電子部門)
1級計装士、1級電気工事施工管理技術者
日本技術士会(正会員)、計装工業会(会員)
- 1994 ~ 2004 株式会社三興
- 2004 ~ 2020 三興コンピューターソフトウェア株式会社
- 2020 ~ 阿部計装技術士事務所
技術士の中でも数少ない「計装」の専門家。
計装エンジニアリング会社で計装工事、自動化システム開発、保全・トラブル対応などに従事。
国際機関に関連する計装システムの施工管理や自動化が困難な製薬設備の自動化システム開発なども経験している。
主な得意テーマは、プロジェクトマネジメント、計装・低圧動力電気設備の保全やトラブル対応、自動化システムの基本・詳細設計、PLCプログラム開発である。
2020年11月から阿部計装技術士事務所で、計装、コンピューター化システムバリデーションの技術提案・指導を行っている。
本セミナーは、受付を終了致しました。