EMC設計におけるGNDの本質

セミナー情報

EMC設計におけるGNDの本質
受付中

EMC設計におけるGNDの本質

GNDの考え方をリセットし、EMC設計を実践するための
シミュレーション活用とGNDパターン設計を紹介

  • 日程
    2026/10/19(月)
    9:30~16:30
  • 場所
    オンライン受講
  • 定員
    -
  • 受講料
    39,600円
    (税抜価格:36,000円)

セミナー詳細

多くのEMC設計者や技術者の方々は、学会誌や業界誌、専門書、Webなどを通じて、日々さまざまなEMC関連情報を収集されていることでしょう。しかし、それらの情報は実際のEMC設計にどれほど活かされているでしょうか。

 

例えば、「GND強化」や「GNDが揺れている」といった表現を目にしたとき、具体的にどのような状態をイメージされるでしょうか。また、それらの記述には、「実際には何をすればよいのか」という設計指針まで踏み込んで説明されているケースは多くありません。GNDがあたかもノイズを吸収し、EMCに関する問題の多くを解決してくれるかのような印象を受けることもありますが、そのような曖昧な理解だけでは、実際のEMC課題を解決することはできません。

 

本セミナーでは、まずGNDに対する従来のイメージや思い込みを一度リセットし、その本質的な役割について理解を深めていただきます。その上で、回路図設計の段階からすぐに実践できる、シミュレーションを活用したEMC設計手法を解説します。

対象は電源ラインおよび信号ラインであり、設計初期段階からEMCを考慮した設計を行うための具体的なアプローチをご紹介します。

 

さらに、これらの設計手法を最大限に活かすためのプリント基板の配線設計についても解説。

誰も教えてくれない実践的なパターン設計の考え方やテクニックをご紹介します。

 

主な受講対象者

  • 機器・装置設計にEMC設計を実装したいと考えているメカ・エレキの技術者
  • 電磁界シミュレーション、回路シミュレーションをEMC設計に活用したいと考えている技術者
  • プリント基板の配線(CAD)設計をする技術者
  • 機器・装置のEMC対策を行っている製造現場のEMC技術者

 

期待される効果

  • 回路設計者にとってEMC設計として具体的にやるべきことが明確になる
  • CAD設計者にとって新たな設計テクニックが取得できる
  • 今までのEMC関係の学会誌・業界誌にはない新たなEMC設計及びノイズのメカニズムを理解でき、その実施すべき事項を習得することができる
  • EMC課題に対して、「勘と経験による出たとこ勝負」ではなく、「設計段階で事前に実施すべきこと」が明確になり、EMC設計プロセスを見直すきっかけとなる

 

 

セミナープログラム(予定)

1.EMC性能におけるGNDの役割を解説
(1)EMC対策、グランド(GND)に関わるイメージに御用心
(2)GNDが揺れている、とは何なのか?
(3)EMC設計はGND強化! って~どんな強化なのか?
(4)1点接地と多点接地、何が違う

 

2.GNDの考え方をリセットする
(1)これがグランド(GND)を流れるリターン電流
(2)EMCコモンモード電流は ・・・結局イメージか?
(3)EMC対策部品フェライトコアは何故効くのか
(4)電源・信号ラインに対向するGND電極の幅は広い程よい、は本当か?
(5)GND電極上の2点間では最短距離で電流は流れない
(6)フレームグランドにノイズ電流は普通に流れます
(7)回路基板の装着・・・シールドケース、ネジ止めは重要!
(8)グランドループ➡ノイズ放射・・・過剰な妄想かも
(9)機器・装置間の接続ケーブル・・・シールド線(GND)は両端接続が基本!
(10)グランドノイズとは

 

3.EMC設計へのシミュレーションの適用方法をご紹介
(1)EMC設計へMBD適用をご提案
(2)電源ラインのEMC設計方法をご紹介(パスコンを最適化する方法)
a.基礎編:基板内での設計
b.実践編:基板間を接続するケーブル・ハーネスがある場合の適用
(3)信号ラインのEMC設計(ダンピング抵抗値の決め方)
a.基礎編:基板内での設計
b.実践編:基板間接続のケーブル・ハーネスがある場合の適用
(4)ビーズ素子は信号ラインのノイズ対策として使わない方がいい

 

4.実践をお勧めするプリント基板配線方法(EMC設計テクニック)
(1)回路基板CADデータに対する有効な検図とは
(2)電源ライン、信号ラインのデザイン方法をご紹介
(3)電源ライン、信号ラインのVia配置の注意点を解説
(4)GND-Via その配置間隔にはルールは無い
(5)A/W設計における電源配線形態、島状配線とスター形配線どちらが有効か?
(6)信号ラインのGND、電源ライン跨ぎの処理方法
(7)回路基板のデジアナ分離のためのパターン設計方法

 

5.質疑・応答

 

講師プロフィール

林 克彦
林 克彦

EMC設計イノベーション.com 代表

  • 1984~2005:TDK株式会社
    電波吸収体の設計/高周波デバイスの開発/高周波デバイス実装に関する開発 などを担当
  • 2005~2020:セイコーエプソン株式会社
    RF-CMOS ICの開発/高周波プラズマデバイスの開発/機器EMC-Simに関する開発 などを担当
  • 2021~:株式会社EMC設計イノベーション設立(現在 設計イノベーション.com)

 
特許出願件数 約260件
IC関係及び各種SPICE系Sim、電磁界Simのオペレート経験あり
 
2004年:高周波デバイスに関する研究で工学博士号取得
2011年:iNART EMCエンジニア取得

 

技術分野・テーマ: