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2時間で危険物取扱所の防爆施設における静電気事故防止の勘所がわかる!
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防爆施設における静電気対策
講座概要
多量の可燃性液体や粉体を取り扱う危険物取扱所では、静電気放電による爆発・火災の危険があります。
日本では、近年の火災総件数は年間およそ40,000~50,000件で、そのうち静電気放電が着火源と推定される火災は0.07%程度です。
しかし、危険物取扱施設での火災の原因に限定してみると、静電気を原因とするものがおよそ17.0%にものぼるのです。
ここで問題なのは、危険物取扱施設では、当然防爆仕様等の静電気対策が実施されているはずにもかかわらず、実に2割近くもの火災の原因が静電気である、ということです。
したがって、危険物取扱施設の防爆施設では、静電気について熟知し、正確な対策を施したうえで、それら対策が正しく機能するように作業することが求められます。
本セミナーにおいては、まず静電気そのものに対する理解を深めるため、静電気の基礎について説明します。
次に、防爆施設における静電気障害(静電気によって起こるトラブル)について説明します。
そして、防爆施設における静電気対策として、
1)静電気による帯電量と帯電性(帯電し易さ)の測定方法と評価指標(目安)
2)実例に基づいて、防爆施設の各工程における静電気対策の方法
について述べます。
本セミナーでは、受講者が静電気に対して初めて学習する場合でも、防爆施設で正しい静電気対策を実施できるように配慮して説明します。期待される効果
- 静電気の基礎、防爆施設における静電気対策の具体的な方法とその評価指標等、静電気の基礎から防爆施設における静電気対策全般までの広範囲な知識が学べる。
- 初心者からでも、受講者自身が実際に静電気対策を実施できるように整理された知識を習得できる。
主な受講対象者
- 可燃性の液体や粉体を取り扱う防爆施設関連の技術者・研究者および製造責任者、品質管理担当者など。
- 防爆施設内での静電気対策について学びたい初心者から上級者まで。
受講者特典
鈴木政典講師の静電気学会著作賞受賞書籍『クリーンルームにおける静電気対策』(日刊工業新聞社)をプレゼントいたします
セミナープログラム(予定)
1.はじめに
2.静電気の基礎
2.1 動電気と静電気
2.2 物質は電気エネルギーを持つ
2.3 静電気はこうして現れる
(1)静電気発生
(2)静電気発生機構
(3)発生の原因
(4)静電誘導
(5)帯電列3.静電気帯電の実態
4.防爆施設における静電気対策
5.防爆施設における静電気対策
5.1 帯電量、帯電性を評価するための主な物理量
5.2 測定装置及び測定方法
5.3 静電気対策と評価指標(目安)
(1)導体の帯電防止
(2)作業者の帯電防止
(3)作業床の導電化
(4)不導体の帯電防止
5.4 防爆施設の各工程における静電気対策
(1)作業者、移動タンク及び台車
(2) 溶解槽等の固定タンク
(3) アセトン洗浄槽、溶剤バット
(4)溶剤の移し替え、充填、小分け
(5)粉体の小分け
(6) ポリタンク、ポリロート等の不導体
(7)絶縁された導体
5.5 防爆型無発塵イオナイザー
5.6 非認定 簡易内圧防爆型無発塵イオナイザー
5.7 防爆型無発塵イオナイザーの実施例6.おわりに
質疑応答
標準実施時間 2時間
講師プロフィール
鈴木 政典(すずき まさのり)
静電気対策コンサルタント
静電気学会(代議員)、応用物理学会(正会員)、日本空気清浄協会、SEMI JapanやIDEMA Japan等の委員会等で活動している。2021年4月、日刊工業新聞社より書籍「クリーンルームにおける静電気対策」を出版。同年9月に静電気学会「著作賞」を受賞。
《資格など》
博士(工学)、空気調和・衛生工学会 技術フェロー、甲種 危険物取扱主任者、エックス線作業主任者
- 1984年3月 名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程化学工学専攻修了
- 1984年4月 (株)テクノ菱和入社、技術開発研究所へ配属
- 2005年7月 豊橋技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程環境・生命工学専攻修了
「清浄環境下におけるイオナイザーによる静電気除去技術に関する研究」で博士(工学)取得 - 2021年9月 (株)テクノ菱和(技術開発研究所 主席研究員)退社
- 2021年10月 静電気対策コンサルタント設立 現在に至る