《 技術セミナー + 技術者交流会 》
ロールtoロールに関する技術課題の解消へ!
専門家・技術者が集う場でしか得られない「絶対に役立つ実務情報」がここにある
Roll To Roll実務者セミナー in秋葉原
グラビア・バー・コンマ・スロット・スピンなど各種塗工方式別
塗工可能な膜厚と速度のザックリ見積スキル 編
講座概要
Roll To Roll 塗工技術のエキスパートである浜本伸夫講師(AndanTEC 代表)が主宰し、講師の地元で定期開催している「小田原RTRセミナー」が好評です。この企画は、対面セミナーと参加者交流を併せたプログラムで、全国からロールtoロールの研究者・技術者が集います。
これまで数多く寄せられていた「東京でも開催して欲しい」との声にお応えするため、このたび東京・秋葉原にある日本アイアール本社セミナールームでの開催を企画しました!
今回は塗工品を開発で、常に湧き起こる「各種方式で塗工可能な膜厚と速度は?」という関心事にスッキリ応えるプログラムです。塗工技術者に聞いても明確に応えてくれなかったり前提が多過ぎて訳が分からなくなる疑問にお応えします。
セミナーでは概ねの現象をイメージできるよう動画や演習の実演で説明するので、化学工学や数学の素養が無くても心配いりません。
セミナー後の小一時間は技術者交流会(お茶会)として、銘菓を摘まみながら、講師への質問や他の受講者と技術的関心事などについて話し合える時間を設けます。
金曜午後の秋葉原で、Roll To Roll に関わる技術者達と、本当に役立つ実務知識を楽しく学びませんか?
期待される効果
- 塗工の理論のイメージを得ることができる
- 「塗れる」「塗れない」の判断基準が身に付く
- 講師だけでなく他社技術者とも交流できる
主な受講対象者
- 塗工開発品に携わる素材研究者
- 塗工の初学者
- バッテリー塗工、ペロブスカイト太陽電池、光学フィルム、粘着剤、バリアフィルムに携わる研究者など
セミナープログラム(予定)
1.はじめに
1-1. はじめに
1-2. 塗工と乾燥 (開発とパイロットと量産)
1-3. フィルムが利用されている製品は?
1-4. 製品に占めるフィルム要素
1-5. フィルムの構成要素 ~厚みと層数~
1-6. 塗る~溶かした液を塗る(Dry厚とWet膜厚)
1-7. Wet塗布量の決め方
1-8. 塗工方法の比較(三種しかないダイ方式
1-9. 開発のステップ
1-10. 実験室とRoll to Rollの違い
1-11. 実験室の塗工方式
1-12. 開発と要因変更、異なるアプローチ2.スロット塗工
2-1. スロットダイの塗工性
-2-1-1. スロットダイの構成と部品
-2-1-2. 給液方法
-2-1-3. ダイヘッドの設置角度
-2-1-4. 薄塗りと厚塗り
-2-1-5. 薄塗り限界 (スジ)
-2-1-6. 最小膜厚 (Ca数との関係)
-2-1-7. 塗布可能領域 (Coating Window)
-2-1-8. Couette-Poiseuille流
-2-1-11.Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
-2-1-12. リップ形状(厚塗りと薄塗り)
-2-1-13. 上リップの渦
-2-1-14. 厚塗りの操作
-2-1-15. 背面減圧しない操作方法
-2-1-16. より薄く(OverBite)より厚く(UnderBite)
2-2. テンションド・ウェブ方式
-2-2-1. テンションと流体圧のバランス
-2-2-2. ギャップの見積もり
-2-2-3. Coating Window
-2-2-4. スロット渦
-2-2-5. リップ形状
-2-2-6. リップ形状と塗布性3.ブレード塗工(コンマ・コーター) *コンマコーターはヒラノテクシードの商標
3-1. ブレード塗工の分類(ナイフ・スティッフ・ベント)
3-2. コンマ・コーターの特徴
3-3. ナイフ型ブレードの塗工厚み
3-4. コンマロールたわみ
3-5. コンマロール保温
3-6. 給液方法
3-7. 接合通過
3-8. 間欠塗工
3-9. 液ダム内の流動
3-10. ダム液面と底面
3-11. 液ダムの液漏れ防止フィルム4.グラビア塗工
4-1.ダイレクト方式(正転)
4-2.リバース方式(逆転)
4-3.キスリバース方式(バックアップなし)
4-4.ドクターチャンパー方式(密閉型)
4-5.ダイレクト方式の液だまり(ギャップと粘度)
4-6.ダイレクト方式の膜分断(渦と周速比)
4-7.リブ発生条件(ダイレクトの場合)
4-8.リバースの膜転写箇所の流動
4-9.リバース方式の塗布可能領域
4-10.セルの過充填と部分充填
4-11.ブレード後のセル残液
4-12.ドクターブレード当て角
4-13.ドクターブレード形状
4-14.ドクターブレードの押し圧と膜厚
4-15.ドクターブレードの当て角と摩耗
4-16.ドクターブレードの接触面に作用する力
4-17.ドクターブレード当て板
4-18.端部の厚塗り対策5.ワイヤーバー塗工
5-1.塗工部(ワイヤー有無)
5-2.塗工部(ワイヤーレスバー)
5-3.実験室の手引きバー
5-4.回転の塗布量への影響は?
5-5.量産と同様の回転方式
5-6.手塗布の回転しない方式
5-7.ワイヤレスバーの塗工量
5-8. 塗工量の計算
5-9.塗工量の計算値と公知データ
5-10.レベリング
5-11.塗布直後のレベリング
5-12.可視化実験系
5-13.リップル筋の様子
5-14.粘度とバー形状
5-15.スジのレベリング6.スピン塗工
6-1.流動支配と乾燥支配
6-2.理論膜厚(Emsile式)
6-3.厚みと回転時間
6-4.厚み分布と回転数
6-5.ペロブスカイト太陽電池のガスフローと平滑性7.ディップ塗工
7-1.ディップ塗工の歴史
7-2.薄塗りと厚塗り
-7-2-1.薄塗り(毛管駆動)
-7-2-2.厚塗り(排出駆動)
7-3.排出区間ごとの挙動
7-4.定常厚みの理論
7-5.実際の塗工厚み8.交流会(お茶会)[16:00~17:00を予定]
- セミナー講師を囲んでフリートーク
- 参加者同士の交流
- Roll To Roll全般のQ&A
講師プロフィール
浜本 伸夫(はまもと のぶお)
AndanTEC 代表
- 1992年 北海道大学 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
同年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事 - 2007年 同社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)
- 2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事
- 2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発
- 2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発
- 2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発
- 2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業を開始