形状、精度、コストのバランスが良い機械設計のために
1日で基本をマスター!
設計目線で見る部品加工基礎講座
《切削・研削・板金1日コース》
講座概要
設計者が加工方法の基本的知識に乏しいと、加工困難な形状の部品図が頻発します。
加工現場では設計意図を再現することが優先されるので、加工が過度に難しい形状であったとしても、加工工数を増やして、時間をかけてでも図面に描かれた通りの形状を作ろうとし、不要な加工コストがかさむこともままあります。しかし、その情報が設計者にフィードバックされることはあまりありません。
さらに、設計現場と製造現場が離れた場所にあるために、加工知識を得たくても機会に恵まれない設計者も少なくありません。
本講座では、そうした設計者の方々に向けて、設計意図に忠実に、なおかつ加工しやすい部品設計のために、最低限必要な加工の基礎知識を学んでいただきます。
また、設計者が意識しない加工コストに関する基本的な考え方も知っていただきます。
本講座のテキストとして、設計者教育の第一人者・山田学先生編著のベストセラー『図面ってどない描くねん』(日刊工業新聞社刊)のシリーズ書籍である『めっちゃ使える!設計目線で見る 「部品加工の基礎知識」』を、おひとり様1冊ずつプレゼント!専門書を何冊も読まないと理解できないはずの【加工技術のエッセンス】+【現場で本当に必要な勘所】をぎゅっと1冊にまとめた内容です。
営業からのたたき上げで技術を一から学び、ものにしたご経験をお持ちの、本書著者・藤崎先生から直接学べるチャンスをお見逃しなく!
主な受講対象者
- 新人設計者
- 現場経験がない方、あるいは幅広い加工方法を学んで現実味のある設計をしたいと考えている方
受講後に習得できる知識
- 切削加工に用いられる工作機械の動作原理
- 工具の知識と加工の基礎知識
- 板金加工の原理と基礎知識
- 各加工を考慮した製図のポイント
- 各加工法のメリットとデメリット
- 製造原価の構成と内訳を知ることで基本的なコスト意識ができるようになる
セミナープログラム(予定)
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- 機械加工の代表・旋盤加工とフライス加工
- 切削加工とは
- 旋盤・フライス盤の仕組みと加工例
- 切削加工における設計上の留意点
- 【演習】加工法の推定と投影図描きとり
- 切削とは違う研削加工とその他の切削加工
- 研削加工とは。切削加工との違い
- 平面研削盤の仕組みと加工例
- 円筒研削盤とセンターレス研削盤の違いと使い分け
- ボール盤加工の用途
- ブローチ加工の用途と加工例
- 加工における設計上の留意点
- 板金加工のプロセスと特徴
- 板金専用の材料を知る
- 切断・打ち抜き加工に用いる機械の仕組みと役割
- 曲げ加工の原理と特徴・演習問題
- 板金専用の材料を知る
- 切断・打ち抜き加工に用いる機械の仕組みと役割
- 曲げ加工特有の設計上の留意点
- 【演習】部品の展開図を作成する
- 設計におけるコストの考慮
- 部品加工にかかるコストの基本的な考え方
- 【演習】加工法と加工費の推定
- 機械加工の代表・旋盤加工とフライス加工
標準実施時間:6時間+休憩1時間
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その他
- 受講者はマイク、カメラを付けたPCでご参加ください。
受講者の方には、山田 学 監修 藤崎淳子・今井誠 著『めっちゃ使える!設計目線で見る 「部品加工の基礎知識」形状、精度、コストのバランスが良い機械設計のために』(日刊工業新聞社)をプレゼントします(1名様1冊限り)。
当書籍や教材の送付先について、本セミナー受講料請求書の送付先(お申込時の住所)とは別の住所でご希望の方はお申しつけください。
講師プロフィール
藤崎 淳子(ふじさき じゅんこ)
Material工房・テクノフレキス 代表
長野県南信工科短期大学校 非常勤講師
独立行政法人長野職業能力開発促進センター松本訓練センター 講師
1980年代より、工作機械・工具販売商社、樹脂材料・加工品商社、プレス金型メーカー、基板実装メーカーなど数社の勤務経験を経てモノづくりの知識を深める。
紆余(うよ)曲折の末、2006年にMaterial工房・テクノフレキスを開業。
設計業者としては、主に電子部品製造メーカーの生産現場を支援する治具や機器の設計製作を請け負い、「一人ファブレス」として現場打ち合せ、設計、部品加工手配、組み立て、納品を一人でこなす。
他、「ママさん設計者シリーズ」と称した、モノづくり初心者にやさしい技術コラムの執筆と、製造現場に向けた次世代モノづくり人材育成活動として、機械製図基礎講習、加工法講習、3D設計ツールを活用した一気通貫モノづくり等の講習を行っている。
工作機械メーカー、部品加工メーカー等における社内研修の実績多数。