FPGA、SoCデジタルシステムを支えるアナログ技術の基本と応用
回路設計問題解決クリニック
≪配線遅延や電力、熱、ノイズの悩みを質問できる!≫
講座概要
FPGAやSoCなどを主体にしたデジタル回路も、複雑なシステムになると確実に動作させることが難しくなってきます。実はその際にアナログ技術の知識があると、手戻りを減らすことができる可能性があるのですが、それには所謂アナログ技術入門というより高周波に関する技術とか、熱に関する知識が必要になってきます。
本講座では、設計の初期段階やシステム構想の段階で知っていれば、デジタル回路設計であっても検討手順を効率化するポイントとなるアナログ技術を重点的にお教えします。
デジタル回路を主体とした設計をされている皆さんにも、システム全体を見渡す必要のある方にも、即効性のあるアナログ技術のお役立ち知識を提供致します。
当セミナーでは特別に、講師の協力のもと、皆様が抱える回路問題のお悩みに講師が答える質疑応答時間を設けています。
セミナープログラム(予定)に記載の質疑応答の項目の注意事項に沿って、ご質問をしていただけます。どうぞこのチャンスにぜひご受講ください。
主な受講対象者
- 若手回路設計者
- 回路の動作でトラブル対応に苦労された方
- システム全体を見渡したいと思っている方
- 実務で回路設計上のお悩みをお持ちの方
期待される効果
- トラブルを事前に回避する回路の見方と設計手法(基板間インターフェイスや発熱など)
- デジタルシステムでアナログ技術を使う上でのノウハウや注意点
- 充実した質疑応答時間で、疑問点を講師にじっくりと質問できる(ご受講中の他社さんに聞いていただいても問題ないよう、一般化してご質問ください)
セミナープログラム(予定)
1. 概要
2.配線と遅延 ~システム設計で使えるアナログ技術~
2-1.配線
2-1-1.配線遅延
2-1-2.終端
2-1-3.配線抵抗
2-1-4.プリント基板配線
2-2.基板間信号伝送
2-2-1.コネクタ接続
標準I/F(Compact PCIなど)から見るピン配置の工夫
2-2-2.ハーネス接続
標準I/F(SCSIなど)から見る信号配列の工夫
2-3.基板設計でのアナログ技術
部品配置と配線指示
2-4.デジタルインターフェースのアナログ技術
2-4-1. 反射とリンギング(オーバーシュート)
2-4-2. シリアルバスインターフェース(I2Cなど)
2-4-3. LVDS
2-4-4. USB3. 電力(駆動・出力)回路
3-1 エミッタ(ソース)接地(スイッチング)の基礎と実際
トランジスタ、FETのスイッチング動作と実際
3-2. エミッタ(ソース)フォロアの基礎と実際
トランジスタ、FETの動作と実際4. 熱設計と信頼性
4-1. 信頼性を設計する
発熱と故障、ディレーティング
4-2. 半導体の放熱設計
熱抵抗と放熱5. 輻射とノイズ
5-1. 静電気
5-2. 電源妨害
5-3. 不要輻射6. デジタルシステムでのアナログ技術
実際のシステム設計で使うアナログ技術7.質疑応答
本講義に関連する内容で、実務で抱かれている疑問を講師に質問できます。
注意事項:ご質問への回答対応は講義時間内に限ります。ご質問内容は可能な限りあらかじめ整理して、またご受講中の他社の方に一緒に聞いていただいてもセキュリティ上問題ないよう一般化してください。
講師プロフィール
多胡 隆司(たご たかし)
神上コーポレーション株式会社
回路技術顧問
・ソニー株式会社 ディスプレイ事業部、ライフサイエンス事業部
・株式会社Liberaware 開発部 マネージャー
などを経て現職。
ソニー在籍時にライフサイエンス事業部(FCM開発チーム)や、ディスプレイ事業部(超高精細システム開発チーム)などに在籍し、おもに同社製品の電気設計で実績を上げる。
設備点検用ドローンを手がけるスタートアップ Liberaware社では技術開発部マネージャーとして活動。