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社会人のための流体力学
(社会人のための機械工学②)
講座概要
海上に浮かぶ氷山の体積ってどうやって計算したらいいの!?
軽飛行機で暑い日に飛行すると事故のリスクが高まるってホント!?
ジャンボジェットの翼の先が折れ曲がっているのはなぜ!?ちょっとした疑問から、航空力学まで、液体、気体を扱う機械の設計者や技術者に必須の理論、流体力学。
アルキメデスの原理やベルヌーイの定理など、流体力学でおなじみの理論を総復習しながら、粘性が引き起こす現象や流量計として使用されるベンチュリ計の原理など、製造業の技術者として必要な知識を、演習と講義で理解できます。
特に高速で移動する輸送機器の設計について考慮しなければならない気流の渦について、実際の航空機の例を交えて解説されるので、流体に関する実践的な考え方が身に付きます。
長年流体機械を扱ってきた技術士である講師に、流体にまつわる日ごろの悩み解決の糸口を教わる貴重なチャンスを、ぜひお見逃しなく!
【社会人のための機械工学セミナーシリーズ】コースについてこのセミナーシリーズは全4回の受講コースからなっています。
単回受講も可能ですし、他3回を合わせて受けるとさらに理解が深まります。
詳細は「社会人のための機械工学」の受講コースのページをご参照ください。
期待される効果
- 会社で役立つ機械工学の基本を復習することができます。
- 仕事においてこれらの知識をどのように使うかが理解できます。
主な受講対象者
- 工業高校、大学理工学部で教えられた機械工学と、企業で応用する機械工学との違いに戸惑っている企業技術者と設備管理者。
- 学校卒業から時間が経ち、職場からの要請によって復習の機会を求めている企業社員。
- 学校で機械工学を履修していなかったが、職制上機械工学の概要を知る必要のある企業社員。
- 新入社員または新配属の設備管理者として機械工学研修の必要な企業社員。
- 大学とは異なる、企業の目から見た機械工学に興味のある方。
受講の前提となる経験・スキル等
- 高校卒業後の理科系大学入学レベルの知識・計算能力(化学、力学、微積分、対数計算など)
受講の際の持ち物
- 筆記用具、関数電卓(微積分、対数の計算が可能なもの)
セミナープログラム(予定)
1.調布飛行場 航空機事故
2.単位
3.大気の性状
4.数学の復習
5.アルキメデスの定理(浮力)
5-1 演習問題1
5-2 演習問題2
6.浮力の安定性
7.流れの用語
8.連続の式
9.流線に沿うエネルギーの式(ベルヌーイの定理)
9-1 演習問題3
9-2 演習問題4
10.粘性 粘性係数
10-1 粘性 動粘性係数
11.管内の流れ 層流と乱流
11-1 管内の流れ レイノルズの実験
11-2 管内の流れ 層流
11-3 管内の流れ 乱流
12.境界層 乱流境界層
12-1 付着と剥離
12-2 STOL航空機
13.VTOL航空機
13-1 F35C
13-2 Sea Harrier
14.一様流の中の円柱、下流の流れ
14-1 Re数
14-2 境界層の剥離
15.渦と循環
15-1 渦 循環と揚力
15-2 航空機の後流渦
15-3 大型航空機が小型航空機に与えた後流渦の影響事例
15-4 後流渦の制御
16.さらに学びたい方に
講師プロフィール
近藤 孝邦(こんどう たかくに)
近藤エンジニアリングハウス 代表
(公財)日本技術士会 機械部会幹事
技術士(機械部門)
- 株式会社IHIにて高速回転機械の技術開発と生産に長年携わった、回転機械と流体工学のエキスパート。
- 機械設備投資、経営管理についても豊富な経験を有する。
- 技術士(機械部門)/流体工学。