【少人数制・会場受講セミナー】
学んだ知識をその場で実践・定着できる演習トレーニングが充実。
講義を聞くだけの「わかったつもり」で終わらない。
グローバルなモノづくりに不可欠な「GD&T」の前提スキルをマスター!
幾何公差の基礎と実践活用
《 演習付き・1日徹底習得 》
サイズ公差との違いから使用方法まで わかりやすく解説
講座概要
2016年にJISによって幾何公差の重要性が提言されましたが、まだ多くの人にとっては浸透していません。この提言では次のように述べられています。
『幾何公差が適用されてはじめて解釈に一義性が保証されるが、日本では位置の寸法にも現状の意味での寸法公差を適用する図面例が多く見受けられる。こんな状況を今後も看過するなら、日本人が描いた図面は海外では通用しないものとなり、日本の技術力に信用及び国際性がなくなってしまう可能性が大きくなることは必至である。』
つまり、グローバルに適応する図面は、機能上、重要な長さや直径はサイズ公差で表現し、機能上、重要な位置は位置偏差で表すべきというものです。このように、幾何公差を使って図面を描き公差検討することを「GD&T(Geometric Dimensioning& Tolerancing, 幾何公差設計法)」といいます。
本セミナーでは、GD&Tによる品質保証システムを構築するための基本となる幾何公差のルールとその解釈をわかりやすく解説します。
設計者、製造者、品質管理者など、図面に関連する全ての人が幾何公差を正しく理解し、実践に活用することで、国際的な競争力を持つ図面作成と品質保証に役立てる内容です。
期待される効果
- 幾何公差のルールとその解釈が理解できるようになる。
- グローバルに適応する図面を読み描きできるようになる。
- 製図の表現の幅が広がる。
- 現状図面の改善すべき点がわかるようになる。
主な受講対象者
- 製図力を強化したい技術者。
- 現場の加工者や生産技術。
- 計測・検査担当者など幾何公差の盛り込まれた図面を読む立場の方。
※通常業務で3年以上図面を読むまたは描く経験のある方の受講を推奨します。
セミナープログラム(予定)
1.サイズ公差と幾何公差の違いとは
(1)独立の原則を理解する
(2)加工のバラつき・計測のバラつきを知る2.幾何公差の基本「データム」とは「幾何特性」とは
(1)データムの記入方法(図示方法)
(2)データムの優先順位
(3)加工・計測とデータムの関係
(4)幾何公差が規定する形体
(5)公差記入枠の記入法3.カタチを制御する ~形状偏差の理解~
・真直度
・真円度
・線の輪郭度
・平面度
・円筒度
・面の輪郭度
【演習】形状偏差の正しい作法、誤った作法を理解する4.傾きを制御する ~姿勢偏差の理解~
・平行度
・直角度
・傾斜度
【演習】姿勢偏差の正しい作法、誤った作法を理解する5.位置を制御する ~位置偏差の理解~
・同軸(心)度
・対称度
・位置度
【演習】位置偏差の正しい作法、誤った作法を理解する6.軸を回転させたときの振れを制御する ~振れ偏差の理解~
・円周振れ
・全振れ
【演習】振れ偏差の正しい作法、誤った作法を理解するその他
【受講者特典】
セミナー後の復習と更なるスキルアップのために
あの大人気シリーズの書籍もプレゼント!※受講者の方には、山田 学 著『図面って、どない描くねん!LEVEL2』(日刊工業新聞社)をプレゼントします(お1人様1冊限り)。
当書籍や教材の送付先について、本セミナー受講料請求書の送付先(お申込時の住所)とは別の住所でご希望の方はお申しつけください。
講師プロフィール
小畠 祥平(こばたけ しょうへい)
小畠技術士事務所 代表
技術士(機械部門)
1級機械プラント製図技能士
1級機械組立仕上げ技能士
・2005~2020年: プレス機械メーカにて主に冷間鍛造プレス機の機械開発に従事。その他、高速プレス機用湿式クラッチブレーキ開発、大型プレス機間搬送装置開発、C型汎用プレス機のリニューアルなども担当。
・2020~2024年: 工作機械メーカにてマシニングセンタの機械開発に従事。小型で高剛性のフレーム設計や脆性材料加工仕様クーラントシステムの開発を行う。
・2005~: 小畠技術士事務所
主に産業機械の機械開発に従事し、中でも要求精度の高い機械、繰り返し負荷を受ける機械の金属疲労に配慮した開発を得意としている。その他、大量に発生する板金部品の設計も得意。
現在は、要求精度の高い機械の開発経験を活かし、機械製図の講習や、多品種少量の板金部品設計経験を基に、実状に即した板金設計の社内標準化と技術者教育を実施している。
技術者として技術と技能の両立と、三現主義を大切にしている。