はじめてのギア設計講座
《 設計前に知っておきたい失敗のポイントがわかる 》
歯車理論、“ものづくり”の基礎学習とトラブル対策を習得
-
- 日程
-
2026/5/27(水)
10:00~16:00
-
- 場所
-
日本アイアール
本社セミナールーム
(秋葉原駅徒歩3分他)
または、
Zoomによるオンライン受講
-
- 定員
-
会場受講:16名
オンライン受講:定員なし
-
- 受講料
-
49,500円
(税抜価格:45,000円)
セミナー詳細
初めてギア設計を行った場合、正しく設計を行ったはずなのに、実際に組立てても騒音が大きかったり、滑らかな動きが得られなかったり、最悪の場合回転もしないトラブルに遭遇することも少なくありません。また、どのような設計対策、運用、調整が必要なのかもよくわからない場合もあるかと思います。
ギア設計において、考慮しなければ検討事項、騒音や破損問題等につながる事項とは何か?を理解しつつ、基本的な設計手順を学びます。同様に種々のトラブルと設計や運用の要因との因果関係を事前に確認することでトラブル対応力の向上を習得します。
また、演習問題、歯車製図の注意事項、設計事例の確認も含めて、設計検討事項それぞれの基礎理論の理解を深め設計・運用両面からの実務対応力を習得します。
※特に、スペース効率や減速機として実装上のメリットが多いにもかかわらず、意外と一般の書籍や資料では詳細な具体的解説が多く見られない 『遊星歯車機構』について、必要な成立条件や減速比計算方法など、難解な設計検討事項について学習します。
《講義の流れ》
前半では、歯車の基礎知識、理論の復習に注力しギア設計での検討事項の意味、問題対策との因果関係の復習を行います。
後半では、要求仕様の確認、歯の強度検討、バックラッシなどを含む基本的な設計手順と設計検討事項を実際の歯車製作にあたっての図面での指示・確認方法、および設計事例、設計のポイントなどを整理して学びます。
期待される効果
< 習得知識・習得技術 >
- 歯車の種類、基本構造(平歯車、はすば歯車、遊星歯車など)やモジュール、円ピッチなどの
基本概念の理解。 - 設計に必要な条件設定 (動力、回転数、トルクなど) 事項の習得。
- 歯車設計の検討事項、具体的な手順 (減速比決定、歯数計算、モジュール選定、歯の強度計算、バックラッシ、かみあい率) の習得。
- 設計スキルの向上:基本的な歯車機構の設計手順、強度検討、対騒音・潤滑な動作条件の設計検討事項、基本的図面作成事項、加工方法の理解。
- 実際の設計例を基にした実践的なスキルの向上。
※ 特に難解な遊星歯車機構の設計検討・減速比計算方法、必要条件の考慮 etc. - 歯車伝動機構における問題解決能力の強化。トラブルシューティングや振動・騒音対策についての理解度向上。
- 歯車設計分野での専門性、理論とノウハウに基づくものづくり設計スキルの向上。これらのスキルは、多忙な日常業務からは学習と習得、能力向上はなかなか思うようには実践するのが困難ですが、設計者としての実践能力を高めるだけでなく、設計品質向上、効率化、特に歯車機構においての陥りやすい騒音や動作不良などのトラブルや問題を回避するための必要最小限の知識学習を行います。
< 目的・ゴール >
- 基礎理論を習得し、設計手順の実践を通じて、歯車設計における必要事項・問題との相関関係を自身で把握し、設計品質・効率の向上を達成する。
- 設計検証項目の明確化:設計値を決定する際に、必要な検討項目の把握ができていて、要求仕様との検証が設計段階で行える。
- 多種多様な歯車機構設計へ、基本理論や設計手順を展開できる基礎を構築する。
主な受講対象者
- 機械設計技術者
- 機械設計チームリーダー、マネージャー
- 機械設計補助、機械図面作成技術者
セミナープログラム(予定)
1. 歯車の基礎知識
1.1 歯車の機能、定義
1.2 歯車の種類と用途
(平歯車、かさ歯車、遊星ギア etc.)
1.3 各部の名称・用語と基本概念
(JIS定義、基準円、モジュール、円ピッチ etc.)
1.4 歯形の性質 (原理と特徴)
1) インボリュート歯形
2) サイクロイド歯形
2. 歯車設計の基本理論
2.1 歯車機能としての必要条件 (カミュの定理)
2.2 歯形の性質を満たす歯形曲線
2.3 モジュールと歯の大きさ、歯数、基準円の関係
2.4 回転比とトルク変換の計算
3. 設計手順
3.1 要求仕様の確認(動力、回転数、トルク)
3.2 モジュール・歯数・回転比の仮決定
3.3 軸間距離と配置設計/歯車構成
(減速比、小型化・遊星歯車検討)
3.4 歯の強度設計
(a) 曲げ強さの計算法
(b) 歯面強さの計算法
(c) 歯幅の決定における注意事項
3.5 バックラッシの設計と付与・確認方法
4. 設計時の注意点
4.1 かみあい率の確認と誤差対策
4.2 切り下げ
4.3 転位歯車
4.4 騒音対策 ( 潤滑 etc. )
5. 設計演習
6. 歯車の製図
7. 設計事例
備考
【複数名受講割引あり】
同一企業様から複数名同時にお申し込み頂くと、人数に応じて下記割引が適用されます。
[2名様⇒20%、3名様⇒30%、4名様⇒40%、5名様以上⇒50% の割引となります]
講師プロフィール
- 伊藤 精二
伊藤精二技術士MDC事務所
技術士(機械部門)- 1980年4月~2009年5月 ソニー株式会社
ビデオ・デジタルオーディオの回転磁気ヘッド記録・再生機構、光学デジタル信号ピックアップ機構の開発設計、3-CAD/CAE設計技術開発による全社設計改革推進、エンタテインメントロボット開発・イベント開発マネジメントに従事。 - 2010年3月~2012年2月 株式会社 ニフコ
新規事業創出に係る商品企画、市場分析、社内教育研修・教育の企画・推進。 - 2012年4月~2013年3月 一般財団法人 工業所有権協力センター(IPCC)
特許文献(福祉・サービス機器) の先行技術調査に従事。。 - 2013年4月~2021年3月 株式会社VSN(現 Modis株式会社)
非機械系社員への機械工学基礎・製図/設計教育と育成企画・講師業務に従事。 - 2019年4月~2025年3月 早稲田大学創造理工学部 総合機械工学科 非常勤講師
学生への製図/設計カリキュラムの教育・実習指導に従事。 - 2021年4月~2025年3月 日本大学理工学部 機械工学科 非常勤講師
学生への製図/設計カリキュラムの教育・実習指導に従事。
現在、企業での新人研修プログラムの機械工学基礎教育講師などを担当。
キャリアを通じて、「ものづくり」現場で必要な実務設計、創造する設計の実践教育を重視。《資格など》
技術士(機械部門)、特許技術調査業務員(区分十九、四十)、建築模型士 Primary
ソニー(株)ISO-14001環境内部監査人、(財)東京都サッカー協会 審判員資格(S4)- 1980年4月~2009年5月 ソニー株式会社
★【会場受講】、【オンライン受講】のどちらかご希望される受講形態をメッセージ欄に明記してください。
-
- 詳細
-
- 日時
-
2026/5/27(水)
10:00~16:00 - 参加費
- 49,500円
(税抜価格:45,000円)
-
- 会場
-
日本アイアール 本社セミナールーム or Zoomによるオンライン受講
神田岩本町15-1 CYK神田岩本町3階
千代田区, 東京都 101-0033 Japan
電話番号:
03-6206-4966
Web サイト:
https://nihon-ir.jp/
-
- 主催者
-
日本アイアール
電話番号:
03-6206-4966
メール:
ir@nihon-ir.co.jp
Web サイト:
https://nihon-ir.jp/
