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受付中

エンドトキシン試験法の基礎と実践

《 試験法の正しい理解とエンドトキシン管理のポイント 》

  • 日程
    【LIVE配信受講】
    2025/7/31(木)
    10:00~16:00
    【アーカイブ配信】
    8/4~8/17
  • 場所
    Zoomによるオンライン受講
  • 定員
    -
  • 受講料
    39,600円
    (税抜価格:36,000円)

セミナー詳細

エンドトキシンは、グラム陰性菌細胞壁の外膜を構成するリポ多糖(リポポロサッカライド、LPS)で発熱作用をはじめ多彩な生物活性、毒性を有し、生体内に直接投与される注射剤等では厳重な管理が求められます。

本セミナーでは、エンドトキシンの基礎及びLALを用いるエンドトキシン試験法の歴史と技術の進歩ならびに医薬品製造におけるバリデーションの進め方などについて初任者の方にもわかりやすく解説します。

また、無菌医薬品・医療機器におけるGMPエンドトキシン管理の要件と課題解決のアプローチについて、陥りやすいピットフォールとデータ解釈上の留意点に加え、エンドトキシン汚染の防止と除去・不活化、臨床応用など、実践的内容を活用事例を交えて補足します。

さらに、リスクベースアプローチによる再生医療等製品の安全性評価遺伝子組換えタンパク質を用いる代替法の規制動向微生物迅速試験法の進歩など、近年関心の高まるテーマや今後の展望について述べます。

 

《本セミナーのキーワード》

エンドトキシン、(1→3)-β-D-グルカン、LAL、薬局方エンドトキシン試験法、

注射薬・医療機器・再生医療等製品のエンドトキシン管理、

遺伝子組換えリムルス凝固因子、エンドトキシン除去法、エンドトキシン吸着剤、

敗血症、微生物迅速試験法、データインテグリティ(DI)

 

受講後、習得できること

  • 医薬品製造・品質管理におけるLALの役割
  • リスクに応じたエンドトキシン管理の要点
  • エンドトキシン試験のバリデーションの進め方
  • エンドトキシンの除去・不活化法
  • データインテグリティの確保
  • LAL代替法の規制動向

以上、日常業務に活かせる知識の習得と問題解決力の向上が期待できる。

 

主な受講対象者

  • 医薬品、医療機器の開発、製造、品証部門の主任/担当者
  • 医薬品、医療機器の営業、マーケティング部門の主任/担当者
  • 医薬品、医薬品開発のプロジェクトリーダー

 

セミナープログラム(予定)

1. エンドトキシンとは
1.1 エンドトキシンの化学構造と菌種による違い
1.2 受容体を介した多彩な生物活性
1.3 カブトガ二凝固系とリムルステスト(LAL)
1.4 エンドトキシン標準品
1.5 医薬品・医療機器の製造・工程管理(GMP)におけるLALの役割
1.6 LALのバリエーションと目的・用途に応じた選択
1.7 LALを用いるエンドトキシン試験法の局方収載と国際調和

2. エンドトキシン管理の重要性と要件
2.1 エンドトキシン規格値の設定と留意すべき事項
2.2 エンドトキシン試験法における各種測定法
2.3 エンドトキシン試験のバリデーション
2.4 バリデーションの進め方とポイント
2.5 バリデーションにおける課題と効果的な解決策
(1) (1→3)-β-D-グルカンによる偽陽性とエンドトキシン特異的測定法
(2) バイオ医薬品におけるLow Endotoxin Recovery(LER)の検出と対処法
(3) 再生医療等製品における品質リスクマネジメント
2.6 エンドトキシン汚染の防止と除去・不活化技術の進歩
(1) 医薬品、注射用水の製造工程におけるエンドトキシン汚染の原因と対策
(2) 物理化学的・生化学的特性に応じたエンドトキシン吸着剤
(3) 医療機器・再生医療等製品におけるエンドトキシン除去のポイント
(4) 人工透析液の清浄化と高度医療の実現
(5) エンドトキシン吸着剤の敗血症治療への応用

3. エンドトキシン試験のデータ取得と一元管理
3.1 エンドトキシン試験とデータインテグリティ(DI)
3.2 DIの重要な要件及び要素 (ALCOA原則の遵守、監査証跡、システム管理の強化)
3.3 コンピュータ化システムバリデーション(CSV)
3.4 エンドトキシン試験と管理プロセス

4. エンドトキシン試験法の代替法と今後の展望
4.1 各種代替法の特徴と位置付け
4.2 遺伝子組換えタンパク質を用いる代替法の規制動向と最新事情
4.3 日本薬局方における微生物迅速試験法の現状と展望
4.4 リスクベースアプローチによる品質管理戦略

5. 質疑・応答

 

備考

  • LIVE配信をお申込みの方は、追加料金なしでアーカイブ配信の受講が可能です。
    セミナー開催日当日(7/31)に受講可能な方は、LIVE配信での受講をお勧めします。
    開催日当日の受講が難しい方は、アーカイブ配信受講のお申込みをご検討ください。
  • アーカイブ配信期間終了日まで、本セミナーに関する範囲内で講師への質問が可能です。
    (セミナーテキストに講師の連絡先の記載がございます。)
  • Live配信もしくは会場受講時の質問については、個人や企業を特定しない範囲でお願いいたします。

 

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講師プロフィール

田村 弘志
田村 弘志

LPSコンサルティング事務所 代表

  • 1978年 生化学工業株式会社 (東京研究所)入社 副主任研究員/試薬診断薬事業部グループリーダー/ACC室グループリーダー/機能化学品 事業部学術担当部長(1979年~自治医科大学 臨床病理学 企業研究員; 1997年~米国子会社への技術移転・臨床開発を主導・推進)
  • 1997年 学位取得 (博士) 埼玉大学大学院 理工学研究科
  • 2007年 生化学バイオビジネス株式会社 学術担当部長
  • 2013年 LPSコンサルティング事務所 代表
  • 2008年~ 内毒素LPS研究会運営委員
  • 2009年~ 順天堂大学 医学部 (生体防御学教室) 非常勤講師
  • 2013年~ 東京薬科大学 薬学部客員研究員・非常勤講師、株式会社PropGene 顧問
  • 2014年~ 日本DNAアドバイザー協会会長
  • 2016年~ 日本バイオベンチャー推進協会 専務理事 事務局長
  • 2018年~ 日本細菌学会産学連携推進委員会委員

ほか、東京理科大学生命医科学研究所客員研究員、順天堂醫事雑誌編集委員、海外学術誌エディターなど

 

《資格等》

  • 第1種放射線取扱主任者

【LIVE配信】、【アーカイブ配信】のいずれかから、ご希望される受講形態をメッセージ欄に明記してください。