初心者向け やさしい図面の書き方
最新JIS製図と図解力完成
講座概要
2次元CADおよび3次元CADで、見た目のよい設計図面を経験の浅い方でも描くことができるようになってきました。でも、アナタの設計は、線と線をつなぎ合わせて描いた、あるいは、従来図面をパラメトリックに編集(変形)したのみの「成り行きのカタチ」になっていませんか?
設計として必要十分な機能と、その結果としての形状がどうなるかを、きちんと理解したうえで描かなければ、それは単なるカタチにすぎません。むしろ重量増によるコストアップや強度不足、累積公差による品質低下が起きているかもしれません。
設計の根拠と意図を込めた図面を作成し、この製品づくりに関わるすべての方に提示できなければ、正しいモノづくりができません。本セミナーでは、JIS製図法から投影図の表し方、寸法記入の考え方まで、図面の書き方の基本を徹底的に指導します。
多忙な設計業務において、OJTで製図の作法を学ぶのが難しい時代です。あなたが日常的に抱いている図面の描き方への“アタマのモヤモヤ”を解消する絶好の機会となるでしょう。近年、JIS製図法はISO(国際規格)に準拠したかたちで改定がなされています。
世界に通用する図面を描くためには、製図ルールに沿って、図形をアタマの中で整理することが必須です。これらからの設計業務の質を一段とアップするために、新人~若手設計者、トレーサー(CADオペレーター)の方はもちろん、ご自身の製図法を最新のJISルールにアップデートしたいベテランの方まで、皆さまのご参加をお待ちしています。
※日本アイアールの体系化された機械製図研修「ドラトレ」シリーズはこちら
期待される効果
- 機械設計者として図面に意志を入れるために必要な、ベーシックな知識の獲得
- 演習による、機械設計者としての思考力向上
- 思考力を支える図解力と基礎的な製図力の仕上げ
- 図解力を高めるアイデア発想力と図面を読む力の獲得
- 上司や先輩も正しく理解していないかもしれない、最新の製図作法の習得
主な受講対象者
- 設計・製図歴 1~3年目程度の方
- トレーサー、CADオペレーター
- 生産技術者、加工現場の作業者など、日常的に図面を読む作業をされる方
- 購買・営業などの実務で、図面を描かずとも、正しい図解読解力が必要な方
セミナープログラム(予定)
1,図形の理解とJISの基本
1-1, 設計と図面の役割
1-2, 実力診断テスト(自己採点)
1-3, JISの決まりごとと第三角法
1-4, 図解力向上のためのおさらい(立体⇔投影図)
※演習:フリーハンドによる立体・投影図の練習2,投影図の表し方と寸法記入
2-1, 投影図の決まりごとと最適な投影図の選定
2-2, 寸法記入の決まりごと
2-3, ISOに準拠したねじ製図の変更点
※演習:フリーハンドによる寸法記入練習3, 寸法記入の考え方
3-1, 寸法の配置と普通許容差
3-2, JISの定める寸法記入原則
3-3, 設計意図を表わす寸法記入4,まとめ
4-1, 実力確認テスト(自己採点)と解説
4-2, 質疑応答など備考
※ワークシートにフリーハンドで作図する演習を行います。
筆記用具、4色ボールペンをご持参ください。※テキストとして使用する、製図教育の第一人者である 山田 学 氏 の著書
『図解力・製図力 おちゃのこさいさい 図面って、どない描くねん!LEVEL0』(日刊工業新聞社)をプレゼントいたします。(本セミナーシリーズ通して弊社にお申し込みの方で、お1人様につき1冊限り)
当書籍や教材は、ご受講当日にご受講会場でお渡しします。
本セミナー受講料請求書を事前に郵送いたします。
講師プロフィール
今井 誠(いまい まこと)
日本アイアール株式会社 技術コンサルティング部
株式会社リッジリフト 代表取締役社長
やなか技術士事務所 代表
日本技術士会(正会員)、千葉工業大学技術士会(理事)
技術士(機械部門、金属部門)、応用情報技術者、
エックス線作業主任者、研削といし特別教育、
3次元CAD利用技術者試験2級、3Dプリンター活用技術検定 など
大学卒業後、機械系メーカーや特許事務所を経験の後、2020年に「やなか技術士事務所」代表として独立。
型彫放電加工において、微細深穴加工、超硬材や脆性材の加工技術の開発を行うとともに、型彫放電加工においてネックであった生産性の低さを、電極の成形時間及び再整形時間に着目し、WEDG法(ワイヤー放電加工の一種)を活用することでこれらの時間を短縮し、生産性の向上を図る。WEDG法を導入するにあたっては、型彫放電加工機に設置するためのWEDG装置を発案、設計、製作、評価までを一貫して担当している。
また、工業用ダイヤモンド、サファイア等の工業用宝石の加工方法等の開発経験から、幅広い 加工技術及び社内加工設備の設計、試作、評価までの製造技術全般を得意としている。
近年では、3Dプリンターに着目し、FDM型及びSLA型の3Dプリンターの導入経験及び3Dプリンターについて広く知識を有しており、企業等における3Dプリンターの導入支援を行っている。