パテントリエゾンマン養成研修
本研修プログラムの趣旨
パテントリエゾンマン(特許リエゾン担当者)とは、技術者の発明創出をサポートするとともに、その発明を戦略的に活用することを考える立場の人をいいます。いま、特許業界で必要とされているのは優秀なパテントリエゾンマンの存在です。
しかし、優秀なパテントリエゾンマンとは何か、すなわち、どのような能力を備えていなければならないかが、必ずしも明らかにされていません。知的財産に関わる以上、最低限の法律知識も必要ですが、もっと大事なのは自社にとって特許が重要なんだという強い意識を持って活動しているかどうかです。
この研修プログラムは全4回の構成を基本としています。特許リエゾンに必要なスキルと考え方を習得することはもちろん、強い特許を創出するための様々な取り組みが自社にとって何故必要なのかを自分自身が納得し、それを技術者や経営層にもやさしく説明できる、優れたリエゾンマンの養成を目的としています。
第1回
『広くて強い権利を取るための 発明提案書の考え方と技術者への教え方』
発明提案書とは
- 発明者の貢献度を決める書類(自分をアピールするための書類)
- 提案しなければ始まらない
特許につながる発明とは
- 特許が取得できるための条件
- 発明の4要素の関係
- 先行技術がわかれば特許が取れる
説得力のある発明提案書の書き方とは
- 発明は相対評価
- 発明的なものの見方を知る
発明の把握と展開
- 発明の4要素の考え方
- 発明の論理的説明
- 発明の把握と展開の手順、展開の観点
- 内的付加、外的付加など
課題の捉え方と解決手段の検討
- 課題の捉え方と原因追及(問題の根本原因分析)
- アイデアを出す
技術概念と特許請求の範囲
- 技術の言語表現
- 発明の解析
- 特許請求の範囲の作文
- 技術的概念の階層構造について
発明提案書の作成演習
第2回
『技術者から発明の本質を聞き出す 発明ヒヤリング術』
発明のヒヤリングとは
- 発明者へのヒヤリングが必要な事項(権利関係、発明の内容)
特許意識の啓蒙と種まき
- 特許リエゾンの守備範囲、知財担当者がやるべきこと
発明の本質の把握(上位概念化)と表現
- 発明の本質とは
- 発明把握の二つのアプローチと第3のアプローチ
発明の変形例・具体例の展開
ヒヤリングした内容のまとめ方
発明ヒヤリングのシミュレーション(演習)
第3回
『技術者の発明スキル向上のための 特許情報活用法』
知財力は未来予測力である
- 進化の法則と未来制御のプロセス
競合に勝つための「先回り特許戦略」
- 特許ブロック(特許網)構築戦術
効率的な発明の方法
- 他の業界の知識を使う
- 革新的な発明を目指すには
- ヒントは自分の外にある
発明評価
他社の権利を回避して新しい権利を取る方法
- 要素除去のオペレータ
- システムの理想性を高めるアプローチ
- 要素を革新的に改変するアプローチ
発明強化の実践演習
第4回
『リエゾン担当者が押さえておくべき 知財戦略の考え方と推進法』
知財戦略策定の前提
- 知的創造サイクルとその落とし穴
- 三位一体の戦略実行
- 特許の活用と企業利益への貢献
- 企業価値を高める知財戦略
- 知財戦略の選択肢
知財戦略の評価
- 特許と市場とは直接の関係はない
- 役に立つ特許が取れない理由
- 技術システムの進化
- 空間・時間マップ(9画面法)
- 進化のトレンドを参考に未来を予測する
- 技術マーケティングの発想
- SWOT分析
- 研究開発戦略との連携
知財戦略の基本
- 知財戦略策定のためのヒヤリング
- ビジョン・戦略・知的財産の整合
知財戦略の策定手順
- 発明評価の項目
- 発明に対する推奨作業指針
- 出願戦略マップの作成・活用手順
- パテントマップとマーケットマップとの対比
- 特許の群管理の考え方、群管理戦略マップ
競合の形態と知財戦略
知財戦略策定演習(SWOT表と知財対策の記入)
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