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機能性フィルム のスケールアップや製造トラブルでお困りの方に
幾多もの世界企業で塗工・乾燥プロセスに携わった専門家がノウハウを伝授!

スロットダイ塗工の製造条件適正化と高精度化

日程

2024年7月29日(月)
13:00~17:00

場所

日本アイアール㈱
本社セミナールーム
または Zoomによる
オンライン講義

定員

会場受講:7名
オンライン受講:定員無し

受講料

49,500円/1名
(税抜価格:45,000円) 

  • フィルムの開発や製造の課題を通じて、欠陥やトラブルに悩まされる事は多々あります。課題遂行のために塗工に関する論文から学ぼうとすると学術的すぎる一方、現場情報はノウハウ的であるため全容把握に時間を要してしまいます。

    このセミナーでは、講師が経験してきたスロットダイ方式の塗工における「理論とノウハウ」を伝授します。概ねの現象を図やグラフでイメージできれば、数式を追う必要はありません。

    理解度確認のため、随所で演習やクイズも用意しています。

    塗工やフィルム製膜のグローバル企業でモノづくりの工程・製造技術経験を積んだ講師が、製造技術に関する様々な理論について具体的な現場応用の方法を解説します。

    • 塗工の理論のイメージを得ることができる
    • 「塗れる」「塗れない」の判断基準が身に付く
    • 現場のトラブルシューティングの勘所が身に付く
    • 塗工技術に関わる現場の技術者、リーダー
    • 塗工開発品に携わる素材研究者
    • バッテリー塗工、ペロブスカイト太陽電池、光学フィルム、粘着剤、バリアフィルムに携わる研究者
  • 1. はじめに
    1-1. はじめに
    1-2. 塗工と乾燥 (開発とパイロットと量産)
    1-3. フィルムが利用されている製品は?
    1-4. 製品に占めるフィルム要素
    1-5. フィルムの構成要素 ~厚みと層数~
    1-6. 塗る~溶かした液を塗る(Dry厚とWet膜厚)
    1-7. Wet塗布量の決め方
    1-8. 塗工方法の比較(三種しかないダイ方式)
    1-9. 塗工方式と製品群 (経験してきたプロセス)
    1-10. 開発のステップ
    1-11. 実験室とRoll to Rollの違い
    1-12. 実験室の塗工方式
    1-13. 量産テストで顕在化する塗工欠陥と原因
    1-14. スケールに対応した設備
    1-15. 調液スケール
    1-16. 開発と要因変更、異なるアプローチ

    2. スロット塗工
    2-1. スロットダイの塗工性
    2-1-1. スロットダイの構成と部品
    2-1-2. 給液方法
    2-1-3. ダイヘッドの設置角度
    2-1-4. 薄塗りと厚塗り
    2-1-5. 薄塗り限界 (スジ)
    2-1-6. 最小膜厚 (Ca数との関係)
    2-1-7. 塗布可能領域 (Coating Window)
    2-1-8. Couette-Poiseuille流
    2-1-9. Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
    2-1-10. リップ形状(厚塗りと薄塗り)
    2-1-11. 上リップの渦
    2-1-12. 厚塗りの操作
    2-1-13. 背面減圧しない操作方法
    2-1-14. より薄く(OverBite)より厚く(UnderBite)

    2-2. スロットダイによる同時重層塗工
    2-2-1. 粘度バランス
    2-2-2. 中間リップの界面位置
    2-2-3. 上層侵入の条件
    2-2-4. 中間リップの渦形成条件
    2-2-5. 同時重層塗工の留意点

    2-3. テンションド・ウェブ方式
    2-3-1. テンションと流体圧のバランス
    2-3-2. ギャップの見積もり
    2-3-3. Coating Window
    2-3-4. スロット渦
    2-3-5. リップ形状
    2-3-6. リップ形状と塗布性

    2-4. スロットダイの設計方法
    2-4-1. マニホールドとスロットの役割り
    2-4-2. 配管とマニホールドの違い
    2-4-3. スロットとマニホールドの流動
    2-4-4. マニホールド差圧による流量減少
    2-4-5. マニホールドの断面形状
    2-4-6. マニホールド差圧による流量減少とダイ形状
    2-4-7. マニホールド差圧への非ニュートン影響
    2-4-8. スロットのテーパー化
    2-4-9. テーパー効果の試算
    2-4-10. テーパー・スリットの加工方法
    2-4-11. 慣性の影響
    2-4-12. スロットギャップ偏差の影響
    2-4-13. 厚み制御Tダイ
    2-4-14. 厚み調整ボルトの隣接干渉
    2-4-15. 厚み調整の押引きボルト
    2-4-16. フィルム製膜の厚みオンライン制御
    2-4-17. スロットギャップ偏差の影響
    2-4-18. スロット内の流動(非ニュートン)

    2-5. ダイ付帯設備
    2-5-1. バックアップロール(ベアリング)
    2-5-2. バックアップロール(ジャーナル軸受)
    2-5-3. バップアップロールたわみ対策
    2-5-4. シムとマニホールド
    2-5-5. シムとマニホールドの幅位置と厚み分布
    2-5-6. シム出口の形状
    2-5-7. 傾斜シム
    2-5-8. シムの位置ずらし
    2-5-9. マニホールド端の形状
    2-5-10. 塗工液と保温
    2-5-11. 減圧チャンバー(上流ギャップと排液孔)
    2-5-12. 減圧チャンバー(側板ラビリンス)
    2-5-13. 減圧チャンバー(端部の減圧補助)
    2-5-14. 減圧チャンバー(バッファとオリフィス)
    2-5-15. 減圧チャンバー(減圧ドレイン)
    2-5-16. 減圧チャンバー(エッジ液飛散対策)
    2-5-17. 減圧チャンバー(排液エプロン)
    2-5-18. 減圧チャンバー(排液受け板)

    2-6. 非ニュートン粘性の取り扱い
    2-6-1. 指数則(Power Law)
    2-6-2. 非ニュートン係数の一般範囲
    2-6-3. ビード内の物質収支と剪断速度のオーダー
    2-6-4. ビード内の物質収支
    2-6-5. ビード内のCouette-Poiseuille流
    2-6-6. ビード上流のCouette-Poiseuille流
    2-6-7. ビード下流のCouette-Poiseuille流
    2-6-8. ビード内の剪断速度
    2-6-9. ブレード塗工の剪断速度
    2-6-10. ビード加速部の剪断速度

    2-7. 間欠塗工
    2-7-1. 流量制御とギャップ制御
    2-7-2. 塗付け
    2-7-3. 塗り切り
    2-7-4. 両面同時とタンデム塗工
    2-7-5. ダイ移動とバックアップ移動

講師プロフィール


浜本 伸夫 講師

浜本 伸夫(はまもと のぶお)

AndanTEC 代表

1992年 北海道大学 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
同年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事
2007年 同社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)
2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事
2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発
2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発
2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発
2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業を開始

詳細

日付:
7月29日
時間:
1:00 PM - 5:00 PM
参加費:
49,500円

会場

日本アイアール 本社セミナールームorオンライン受講
神田岩本町15-1 CYK神田岩本町3階
千代田区, 東京都 101-0033 Japan
電話番号:
03-6206-4966
Web サイト:
https://nihon-ir.jp/

主催者

日本アイアール(アイアール技術者教育研究所)
電話番号:
03-6206-4966
メール:
ir@nihon-ir.co.jp
Web サイト:
https://engineer-education.com/