記事・コラム

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知恵はでるのか

知恵はでるのか

IPCCの報告

Asia

Glacier melt in Himalayas

is projected

to increase flooding,

rock avalanches

from destabilised slopes,

and

affect water resources

within next two to three decades.

ヒマラヤで溶けた氷河は、洪水やがけ崩れを増やし、そしてこれからの2-30年以内に、水資源に影響を及ぼす見通しである。
*「affect」は「is projected to affect」

 

This

will be followed

by decreased river flows

as the glaciers recede.

この(水資源の話は)、氷河が後退すると、河の流れが減ることから、もたらされる。

 

Fresh water availability

in Central, South, East

and Southeast Asia

particularly in large river basins

is projected to decrese

due to climate change

which,

along with population growth

and increasing demand arising

from higher standards of living,

could adversely affect

more than a billion people

by the 2050s.

中央、南、東、東南アジアにおいて、特に大きな河の流域において、真水の確保は気象変異のおかげで減る見通しである。このことは、人口の増加や生活レベルの向上への要求とあいまって、2050年代までに、10億人以上の人たちにマイナスの影響を与えることになるだろう。

10億人以上の人たちが水不足に悩まされる、あるいは死にそうになると、一体どういうことになるのか。ヒマラヤの氷河を溶かした温暖化の原因を作ったのは誰だ!、とまず一番近くに位置する日本が、地球環境裁判の被告席に座らされることになるかもしれぬ。

対策はあるのだろうか。私の乏しい知恵ではまったくお手上げである。
ヒマラヤの水が10億人の人口を養っているのに比べれば、わが日本アルプスの水ではその100分の1も養えない小ささであろう。だから、日本が受け入れられる環境難民の数も、この途方もない10億という人口の前には霞んでしまう。

それでも、必死に対策しなければ、地球環境破壊の張本人として、日本人は世界の中を歩けなくなる日が来るのではないか。石を投げられて。

(07.04.10 篠原泰正)