リチウムイオンバッテリの特徴から制御手法まで伝授
バッテリマネジメントシステムの基礎と
バッテリパックの設計手法
講座概要
自動車業界では電気自動車へのシフトが進み、再生可能エネルギーで代表的な太陽光発電では太陽光パネルと一緒に蓄電池の普及が進んでいます。そのため、電気自動車や蓄電池などに搭載されるリチウムイオンバッテリは、今後活用する機会が多くなると考えられています。
リチウムイオンバッテリはエネルギー密度が高く大容量の電力を蓄電できる一方、過充電もしくは過放電すると発火発煙する危険性があります。そのため、リチウムイオンバッテリを使用する場合は、適切な管理と制御が必要になってきます。
本講座では、初心者の方でも理解しやすいようにリチウムイオンバッテリの特徴を説明しながら、バッテリマネジメントシステム(BMS)やセルモニターユニット(CMU)について詳しく説明します。
そして、バッテリパックの設計手法を設計経験者の立場で説明します。
初心者の方でもリチウムイオンバッテリやバッテリマネジメントシステムの基礎技術、バッテリパックの設計手法を習得することができます。貴社製品へのリチウムイオンバッテリの搭載をご検討されている方には大変お勧めのセミナーです。
《期待される効果》
- バッテリマネジメントシステムの構成や機能を基礎から習得することができる
- バッテリマネジメントシステムやバッテリパックを設計できる手法を習得することができる
- 当講座で習得した基礎技術を電動車や蓄電池などのリチウムイオンバッテリを搭載した製品開発に活用することができる
《主な受講対象者》
- バッテリマネジメントシステムやバッテリパックの設計に関わる技術者、開発チームリーダー
- リチウムイオンバッテリやバッテリマネジメントシステムの基礎技術を習得したい技術者
- リチウムイオンバッテリを搭載した製品への新規参入を検討している開発マネージャー
《セミナープログラム(予定)》
1.リチウムイオンバッテリの基礎
1.1 リチウムイオンバッテリの特徴
1.2 リチウムイオンバッテリの使用上の注意点
1.3 リチウムイオンバッテリのデータシートの解読方法2.バッテリマネジメントシステムの基礎
2.1 バッテリマネジメントシステムの機能と構成
(充電率・健全度算出方法、充放電制御手法、バッテリ保護機能など)
2.2 セルモニターユニットの機能
(セル電圧・セル温度測定方法、セルバランス制御手法など)3.バッテリマネジメントシステムの設計手法
3.1 バッテリマネジメントシステムの回路設計
3.2 バッテリ電源とシステム電源の絶縁方法
3.3 バッテリマネジメントシステムの制御シーケンス
3.4 バッテリマネジメントシステムのエラー制御方法4.バッテリパックの基礎
4.1 バッテリパックの構成
4.2 バッテリパックの機能5.バッテリパックの設計手法
5.1 バッテリパックの搭載部品の選定方法
5.2 バッテリパックの制御シーケンス
5.3 バッテリパックの筐体設計
5.4 バッテリパックの熱マネジメント
5.5 バッテリパック設計の注意点
講師プロフィール
髙瀨 弘嗣(たかせ ひろし)
デルタテックラボラトリ株式会社 代表取締役
- 1989年~2003年 富士通ヴィエルエスアイ株式会社(現 株式会社ソシオネクスト)
- 2004年~2012年 ソニーイーエムシーエス株式会社(現 ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社)
- 2012年~2020年 EV(電気自動車)開発会社
- 2020年~ デルタテックラボラトリ
LSI設計会社では、SCSIプロトコルコントローラ、IEEE1394シリアルバスコントローラなどの特定用途向け汎用品(ASSP)の開発を担当。
業務用機器の設計製造会社では、フロントプロジェクター、業務用カメラ用電子ビューファインダー、業務用モニターなどのセット設計、電子回路設計を担当。
EV開発会社では、電動三輪車のECU基板設計、システム設計を担当。
30年以上のエンジニア経験があり、LSI(RTL)設計から電子回路設計、セット設計、車両システム設計まで、幅広い技術領域について高度な知見を有しています。